ラウンダバウト

英語を教えています。自分の授業改善のためだったり、好きなモノ、コトをつづっていきます

発音でPK対決!

 久々の記事になってしまいました。みなさんは音声指導&リスニング指導として普段どんな活動をされているでしょうか。昨年度まではグーグルのドキュメントを使った音声指導もしていたのですが、下準備にアドレスが必要など、いろいろと手間がかかる面もあります。また、アプリによっては日本語発音(不要な母音挿入など)を勝手に予測変換してくれるものもあるのですが、それは指導においてはマイナスです。ほかにいい手段がないか試していたところ、なんと生徒が発見しました!

 それはGoogle翻訳の音声入力です。こちらのほうは検索エンジンで「Google翻訳」と入力して、マイク機能でターゲットとなる文を言えばいいだけなので、かなり楽でした。*ただし画面上で音声入力を「英語」⇒「日本語」にする必要があります

Googleの音声入力はこってこての日本語発音だとまったく違う文として認識をしてくれます。また、その訳も表示してくれるので「最低限通じる発音」で言わないと正しい文が入力されないので、対応した訳もでてきません。高校以上でスマホを持ち込みができる場合はもしよければお試しください。以下、授業での簡単な流れです。

 

①リスニングの力をつけるには、少なくとも音源と同じように読めることが必要だという説明をする(そうすれば聞き取れるようになる)←生徒は「そんなことないでしょ」という顔

②リスニング教材などを使って(もしくはリンキングやリダクションのおこる英文を使って)ディクテーションをしてもらう。

③通常は聞き取れない(書きとれない)生徒が多いです。たぶんその文みんなちゃんと言えない(認識されない)よ!と煽って(笑)、音声入力の方法をプロジェクターで説明します。で、生徒にやってもらうとだいたい正しく認識されません。

④そこで教員がおおげさに「こてこての日本語発音」で言うと認識されないということを改めて見せて(変な日本語訳も読み上げてくれて一笑いおきます)、その後に教員のモデルを画面で示します(実際に手持ちのスマホや学校のPCに音声入力してください)。「英語」の音で読んで「認識される」ことを見せつけます(笑)←けっこう「おー!」という反応をしてくれます。

④「では先ほど聞き取れなかったものを言えるようにしてみましょう。」と音声指導を開始。言えない原因を指摘、アドバイスをしながら音声入力を繰り返させます。すると「うわ!見て!できた!!!」という声が広がります。

⑤ペアになってPK対決

 ここで「ペアで発音PK対決をします!」と宣言。じゃんけんで先攻後攻をきめてもらい、先攻から「せーのでシュート(音声入力)してね。」と言ってからペアの片方がトライします。結果は成功でも不成功でも相手に見せます。成功ならどや顔で(笑)。今度は後攻の人に一斉音声入力してもらい、見事認識されたら引き分けです。ターゲットとなるセンテンスを3つくらい選んでおくと、どちらかが勝つことが多いです。

⑥もとの音源をもう一度聞き、音が聞き取れるようになったかを確認。そのあと可能なら同じポイントを含む文を新たにディクテーションします。

 

けっこう夢中になってやってくれて驚きましたし、もっとよい活用方法がありそうです。実践されている先生いらっしゃましたら、ぜひご教示ください!