ラウンダバウト

英語を教えています。自分の授業改善のためだったり、好きなモノ、コトをつづっていきます

語句リストのほんとに小さなこだわり

かなり久々の更新になってしまったのにも関わらず、ほんとに小さなこだわりを備忘録で。

授業のハンドアウトに「語句リスト」をつけている先生方は少なくないと思いますが、表記というか、配置や何をどこまで載せるかに、その先生の個性や考えが出るような気がしています。以下、私のこだわりです。

1.語句リストの単語は基本20単語

  *新出語句だけでなく、生徒が忘れていそうな既出語句も改めて載せる

2.日⇒英の順に掲載する

  *「意味」の欄は、選択で本文中の意味を選択してもらうものもあり

  *「品詞」の欄は、いくつか空欄にしておく

3.英語のフォントはSassoon Primary

4.学校採択の単語帳の収録Noを載せる

  *収録されていない場合は「英検の何級相当か」を載せる

5.take advantage of [nature]のように、本文中の単語を[  ]に入れる

  *[   ]部分をAやB、XやYなどには極力しない

現在、追実践しているTANABU Modelでは本来、「知らない語句」は語句リストでなく自分で調べてもらうスタイルなのですが、如何せん生徒によって差がかなり出てしまうのが悩みポイントです。もちろん調べてもらう趣旨も、辞書活用のポイントなのも分かるのですが、自分はリストにしてしまっています。

座席表その1

 みなさんの座席表には何が書かれているでしょうか。もちろん出席番号や氏名、生物学的な性別も書いてあるかもしれません。学校で共通のフォーマットを使っているところも多いと思います。

 初任校でも現任校でも意外と記載がないことが多いなと思うのが「部活動」です。部活動の是非は今回は一旦置いておきますが、私は部活も分かる座席表にしています。メリットはいくつかあって、

①どの生徒が何部か、授業担当の先生にも分かる

②様子が気になる場合、授業後すぐに顧問の先生にも部活での様子を聞ける

③それぞれの生徒に、英語で部活の話をふることができる

④授業中にたとえ話ができる

といったところかと思います。個人的に③は例文に登場してもらうこともできますし(本人の許可をとって)、英語という教科の特性上、「技術・技能を身に着ける」という点ではたとえ話が役立つことが多いです。生徒の感想にも「部活のことで例えてくれるのがすごく腑に落ちて納得しやすい」といった旨の感想が割とあります。もちろん一人一人のことを覚えているのが理想ですが、私は200人近くの生徒の部活まで把握しきれないので、個人的には座席表に部活が書かれているとありがたいです。出席簿に書いてもいいのですが、授業で「指名」する私には、座席表に書いてある方が覚えやすいです。ちょっとした違いですが、コミュニケーションにはじわじわと影響する気がしています。既に取り組まれている先生も多いと思いますが、備忘録として。

「グルグル」と Flip & Write

 久々になってしまいましたが、「グルグル」という活動をしました。「グルグル」に関しては、こちら〈授業でグルグルメソッド | TGIF -おいけんのブログ-〉や書籍

をご参照ください。

 「グルグル」する前に、全体で練習もするのですが、この時の音源(私がリズムに合わせて言ったもの)を事前にもグーグルクラスルームで聞けるようにしています。この狙いはいくつかありますが、

①授業で音読済みの英文を取り込んでほしい(復習に音読してほしい)

 ↑ 実際にそのような生徒が出てくるので、本当に嬉しいですね!

②テスト勉強前にも聞ける(書き取り練習も可能)

あたりがメインでしょうか。事前に練習しておかないと、ターゲット文全ては〇にならないような当日の時間制限設定するのもちょっとしたコツな気がします。

言えてるつもりなのに「言えてない」を指導するうえでも、アドバイスが入りやすくなります。

 

そして、グルグルで「言える」ようになった英文を裏側に書く「Flip & Write小テスト」は、初めて以下のルールで運用しはじめました。

①〇分間で書く←裏返す回数が少ない方が終わるくらいの時間

②何回FlipしてもOK *「/ごとに書き写すのが英語力アップのコツ」は伝えます

 ↑全体で回数とタイミングを制限した方が負荷が上がっていいかもしれません

③チャンクごとに1点

黙々と取り組んでくれるあの時間は個人的には好きな雰囲気です。「覚えて来てテスト」もよいですが『授業はテストでテストは授業』と考えるなら、この形式でもよいのか?と思いながらやってみてます。

ジェスチャー音読

 覚えてほしい名詞句や文を暗記してもらうときに、みなさんはどんなことをされていますか?リード&ルックアップ、サイトラ、Listen&Say、リズム音読など、色々なものがあると思います。文法事項の場合はクイック・レスポンスとかもあるでしょうか。

 英語の表現次第ではありますが、可能な時には「ジェスチャー」からもとの英語を再現するのも生徒の記憶に残りやすいようです。たとえば、a pregnant woman praying for a healthy babyという表現があったとして、pregnant, woman, praying for, healthy, babyにそれぞれジェスチャーを考えておきます。最初は教員が示して、それを見ながら生徒はターゲットの表現を再現していきます。「もっとこういうジェスチャーの方が分かりやすい」という意見が生徒からあれば、生徒同士で取り組ませるときに変えてもらってももちろんOKです。生徒同士でお互いにできるようになったら、教員がより英語をナチュラルなスピードに近づけながらジェスチャーで示し、そのスピードで生徒にも取り組んでもらいます。その後には、書かせたり、冠詞が抜けやすいのでそこに注目して解説したり、後置修飾のパターンを説明したり、場合によってはパタン・プラクティスも可能ですね。

 低コスト(最悪その場でパッとジェスチャーは考えられる)で、英語を生徒の頭に残すのに効果が一定程度ある気がしているのですが、たまにはこんな活動もよいかなと思って、できそうなターゲット表現ではしてみています。

オーラル・イントロダクションしきらない

 オーラル・イントロダクションやインタラクションは、英語の先生の多くが避けては通れぬ道(笑)?だと思います。リテリングのモデルを示すためにも、口頭導入されていいる方がけっこういらっしゃるような印象です。実際に生徒にとっては初見で読むのが難しすぎる場合(表現が難しい・背景知識が必要など)は私もすることがありますが、オーラル・イントロは結末などまで話してしまうのは個人的にはもったいない時もあると思います。

 例えば、近藤麻理恵さんを扱うレッスンでは、まず写真を見せて彼女を知っているかを確認。生徒は近藤麻理恵さんのことを知らない様子だったので(マジか!?)、ここで僕は授業を分岐させました。まず「小さいころに夢中になったこと」を英語で私が紹介。次に生徒の場合はどうだったかをきき、何人かを指名。もちろん英語で答えてもらいます。ここで笑いが起きたりして、いい雰囲気に。次に近藤麻理恵さんについての簡単な情報(片付けのプロということは伏せます)を確認。そこで「では彼女が幼いころに夢中になったことは何だと思いますか?」と問いかけ、自由に予想してもらい、導入終了です。後はその答えが教科書に書いてあるので「見つかったら立ってね。立てた人は・・(ペアで相談しないと気づきにくい質問)」というような感じです。これをオーラル・イントロしきってしまうと、ある意味「ネタばれ」をくらった状態で読む(笑)みたいになるよなと思っています。基本的に「読む」という行為は「興味があるから読む」ということが大半を占めるのではないでしょうか。本文を読む前に説明しきり「読む楽しみ」を奪ってしまうのは味気ないと思うので、こんな風に導入しきらないこともありますよね、という備忘録でした。

 ちなみにもちろん「英語をなるべく頭に残したい」という目標もあります。2年生では「木漏れ日」や「積読」を紹介しているセクションがあったのですが、まずはこういう日本独特の言葉や習慣みたいなのを英語で説明してあてるクイズをしてもらいました(生徒同士で互いにこちらが指定したワードを説明)。こういう日本独特なものについての説明って外国の方からよく求められたりしますよね(されない?)。私は大学生の時にありました。ちなみに最初は説明しやすそうなものをチョイスします。そして「木漏れ日」を生徒に説明してもらうと案の定、ほとんどペアが当てられず!「積読」にいたっては、読書習慣がないからか、そのワードを聞いたのが初めてという状態(これもマジか!?となりました)。ここで「実は教科書に書いてあります。〇分以内に見つけてみてください。①木漏れ日の説明部分に下線を引いて ②積読とは何か分かったら、ペアと合意出来たら起立!」みたいな感じです。

 ちなみにこの本文の説明ではまだ分かりにくい生徒もいると思って、違う説明も考えておきました。こうすると(部分)リプロダクションより(部分)リテリングの必然性が出てきて、のちの活動につなげやすいのではと。厳密にはパラフレーズでしょうが、「相手に伝わるような語彙・表現で」「対象を広げていくとリテリングになる」という体験が必要かなということで、こんな感じもあっていいんですかね?という質問でもあります。ご意見を賜れますと幸いです。

補足①1年生のECでは予習を課していません。 また、リプロダクションやリテリングはさせています。

補足②2年生ではリプロダクションやリテリングまで取り組めていないことが多いです

 

夏の風物詩?

 夏の風物詩と言えば皆さんにとっては何でしょうか。英語教員にとっては、ELECの講座〈b41da36301c7db22f4ed9f1433ee4115.pdf (elec.or.jp)〉がそうかもしれません(笑) 学生のころにゼミの先生の紹介で何度も足を運び(学生からしたら、かなりの値段なのですが今は学生を金銭面で援助する制度ができたようです)、「授業ってこんなに面白いんだ」「授業ってこんなに自由だったんだ」と衝撃を受け続けた覚えがあります。

 さて、私自身は久々の参加です。SNSや書籍などの情報から、ずっとお話をうかがいたかった先生方が登壇されるのを知り申し込みました。いくつか申し込んだのですが、初回は豊嶋先生による「ICT・生成AIを活用した英語教師のためのタイパ工場術」、松下先生による「話す力を高め、即興応答ができる指導の在り方」を受講しました。有料の講座なので、ここに詳細は書けませんが、備忘録として気になったことをメモしておこうと思います。

 豊嶋先生の講座では、特に生成AIでどんなことができるのか、どう使うのかを具体的に体験しました。その手の本をいくつかは持っていますが積読になっているため、読んでもイメージがわきにくいこともあり、実際に近い距離で使い方を教われるのがとてもありがたかったです。そして「そんなこともできるの!?」ということの連続でした。課金が必要なこともありましたが(笑)、「なくてもここまではできますよ」ということをたくさんご紹介いただきました。さらに、そのプロンプトなどを惜しみなく公開してくださったので「やってみよう!」「私でもできるかも」という感想を抱かれた先生方も多いのではないかと思います。「自分がした苦労は味わえ」ではなく「違うところに時間をかけてはどうか」という豊嶋先生のメッセージには「こういう先輩でありたい」なと思いました。

 午後の松下先生は、先ほどの「ずっとお話を聞いてみたかった方」のお一人です。なぜかずっと強面を想像していたのですが、めちゃくちゃ柔らかい表情、雰囲気の中にも「強い信念ないし、芯」を感じる方でした。そして、松下先生の授業を追体験?していると、生徒にもこうやって接していたのだろうなという「安心感」みたいなものが、湧き出て来ていて驚きました。テーマにもありましたが「話す力を高める」前に「生徒が話したくなる」雰囲気や「間違えて話したりしても大丈夫」というのが言葉でなく雰囲気としてその空間に作り出される感じです。また、それぞれの活動の意図や、何よりも松下先生の過去の勤務校の様子が、かなり自分と近い校種なことも相まって、「やっぱり1日お話(講座)を聞いてみたい!」と思い、アンケートにそう書きました(笑)

 お二方の講座どちらも、授業で現在私が悩んでいることへのヒント散りばめられているきがして、失礼な書き方をすれば「来て本当によかった!」という感想になります。でもこれって、生徒への授業でも一緒で「この授業を受けられてよかった」ってなってもらえたら本当に嬉しいですよね。ありがたいことに、1学期の授業の感想ではそんなコメントを多くもらいましたが、2学期にさらに生徒の力になれるよう、この夏は英語も、自分と授業の「在り方」もしっかり磨いていこうと思います。もし会場でお会いしたら、よろしくお願いいたします。まぁ、このブログを読んでいる方はそうそういいないでしょうが(笑)

新年度の準備 やめたこと

 3月で卒業式のシーズンですね。最後の成績処理なども含めて、バタバタと過ごすことが多いこの月ですが、なんと新年度の準備もしますよね。新しいクラスはどんな子たちだろう。どんな授業ができるだろう。業務に追われながらも不安とワクワクの日々です。さて、今回は私が新年度の準備で変えたこと(やめたこと)を2つ+α、ご紹介します。もう既にやってらっしゃる方も多いかと思いますのでそんな方はご容赦を。

 ①週番を黒板に書く

 高校は、同じ生徒2人が1週間ごとにかわりで「日直」のようなことをする「週番」という制度が多いと思います。生徒に書かせることもできるのですが、出席番号順の次の人とその次の人はそんなことしなくても覚えてしまう生徒が多いです(学校によるとは思います)。そして私もワザワザ毎日チョークで書きたくない(笑) そこで、マグネットシートに生徒の名前を印刷して、切ったものを使うようにしました。ネット上でもその用途のワードやエクセルデータが簡単にダウンロードできるので、思いのほか簡単に作れます。 *参考文献↓

この作成に少し時間がかかってしまいますが、このマグネットシートは委員会決めや席替えでも活躍するので、1年間かなり活躍してくれます。何より、週番はこのシートを貼るだけです。え?黒板に他の生徒のマグネットシートを貼るスペースがない!?

安心してください、貼れますよ!  教卓の横に!(サイズの変更で対応も可能)

 

 ②掲示物などのラベルづくり

 さきほど紹介したもので「仕事増えとるやないかい!」と思われるでしょうが、大丈夫です。ちゃんと減ります!

 掲示物のラベル(「進路情報」など)をラミネート加工などもして丁寧に作っていらっしゃる先生は多いのではないでしょうか。「進路情報」なのか「掃除当番」なのか「食堂のメニュー表」なのか、教室の掲示物は職員室の机の上のごとくカオスになりがちです(笑) どこに何が掲示してあるか、おかげで生徒はすぐにわかりますよね。でも、やめました。私が作るのは。生徒が必要性を感じた段階で、生徒に作ってもらいます。学校にある材料や色ペンは提供します。すると、イラスト入りのかなり気合の入ったものを作ってくれます。これでけっこうな時間が浮くんです!「教室リフォーム」と題して行うこの活動で、部活用具入れを作ってくれたチームもありました。LHRなどでその時間をとっています。これも下記の本を見てやってみようかなと思ったことです。

もちろん、これをするには自分が生徒に語る理由が必要です。僕は「教室環境(&その雰囲気)は自分たちでよりよくしていける」という体験を高校生までに積み重ねてほしいと思っています。なので、自分たちの教室なのだから、自分たちで住みよくしようよ!と語りかけます。なので、自分のクラスには時間割が3つ掲示されてるクラスもあれば、逆にない時もありました。

 

ということで、2つご紹介しましたが、もう一つは生徒のちょっとした「不便」感を取り除くアイディア。ほんとにしょーもないですが、ご笑覧ください。

 

 〇体育館履きの置き場の流動化

 これは学校によりけりですが、現任校では「体育館シューズ」は教室後方のロッカーの上に、つりさげるスペースがあります。で、その脇に出席番号が書かれているのですが、これ、背があまり高くない生徒が上の方の場所になった時、取るのが微妙にめんどくさいんですよね。本校は、出席番号が書かれている部分にマグネットシートがつけられることがわかったので、何も書いてないマグネットシートを切り分けたものを人数分配布し、出席番号を書いてもらいます。そして、出席番号順にくっつけるのですが、その時に背の高さと合わない人や、席替えでとるのが面倒になった人は「誰かと交渉して場所をかえてよい」というシステムにしました。別に気にしない子も多いですが、一定数ニーズがあるようなので続けてみてます。