さて、この授業での指導シリーズの①②の後にやる活動の紹介です。といっても、みなさんやられていることが多い活動だと思いますのでご容赦ください。
それは「ターゲットセンテンスの前後の英文を考える」というものです。高校の英語表現や「論理・表現」の教科書(旧課程)の多くの英作文問題は、文法ベースが主で文脈から切り離されており、いまいち使う場面やタイミングが印象に残りづらいところがあるのが課題の一つに感じています。扉?のページにはモデルダイアログがあり、場面が示されていますが、今回はそのページではなく、見開きの左側に解説、右側に問題があるパターンの旧課程の教科書の、英作文問題に関しての取り扱いです。
(*「いや論理・表現はそうなってないでしょ」と思われる方もいらっしゃると思いますが、教科書でなく準拠ワークを買わせて(こちらが英語表現時の文法ベース形式が多い)でこちらをメインで使ってる学校、多くないですか?」)
例えば「助動詞+have+-ed/en(過去分詞)形」は英検準一級の面接でかなり使いますし、現実でも言います。なので『「過去の後悔」とかによく使うよ~』という一言ですませるのではなく、前後の文脈を考えてもらうことを通して、もしくは少なくともよい例をいくつか示すことで使う場面・タイミングは提示しておきたいです。そして、個人的にこだわっているポイントは以下にまとめてみました。
⓪英作文の問題から、使う文を決める(空所補充や並び替え文でもよい)
①必ず3文作る
*「文+ターゲット文+文」か「文1+文2+ターゲット文」か「ターゲット文+文1+文2」の形にする
*他の2文も「意味順」にあてはめて考えてみる
②落ち(笑い)を入れること
*これは英語が伝わった目安になる指標として組み込んでます
*ChatGTPに頼んでも、それでそこのみんなが笑う文章になるかは分からない
*なので、教師自身も作っておきます(私はスベることが多い)
③実際にスキットの形で演じてもらう
これで「日本語で会話するように」やれるまで練習←でないと笑いが起きないことも
④発表
*回収してベタ打ちして、次の時間の頭に読み物教材?として使うことも多いです
⑤完成品?を書いて提出
*正確に伝わるかどうか怪しい文に赤線を引いてもらって提出
(教師はそこだけ添削)
この活動は毎回やる(やれる)わけではないですし、すべての英文ですることは(私の腕では)時間的に不可能です。⓪の「使う文」はこちらで指定したりもします。また、ターゲット文は既に答え合わせをしているので、そこを修正する必要はないことも添削をするうえで楽です。基本的にはグローバルエラーは直しますが、3単元のsが抜けるなどは、1年生の時は大目にみてました(伝わる重視)。異論や、「こうした方がもっとよくなるのでは?」というご意見を頂けるとありがたいです!