音読活動でサイトラもといサイト・トランスレーションをされている方は多いと思います。私もその一人ですが、授業に意味順を導入し始めてから、教科書会社の付属のデータの/入り本文のデータを基にしたサイトラシートはどうも使いにくいと思っていました。なんでかな?と考えたところシンプルに「意味順」の区分けとでは、スラッシュの位置がずれることが使いにくさの正体だ!と思い至り、以下のように変えてみました。
Before(教科書データそのままのもの)
Astronauts from different countries 異なる国から来た宇宙飛行士たちが
eat together every day. 毎日いっしょに食事をする
After
異なる国出身の宇宙飛行士たちが / 一緒に食事をする / 毎日 Astronaut from different cultures eat together every day.
画面の都合上2段に分かれていたりしていますが、なるべく1行に1文収まるようにして紙の左側が日本語、右側に英語がくるようにしました
そしてここからは
①サイトラシートが配られたら、日本語に入っている/に対応するように英文に/を入れる
②ペアで確認
③教員の簡単な解説
④各種音読活動
という流れです。
そして音読活動の中に「意味順音読」があります。実質サイトラですがコース選択制です。
1.ボックスごとに英訳
2.ボックスの日本語を「意味順のまま」通しで言う ➡ その文を英語化
3.ボックスの日本語を自然な日本語に訳す ➡ その文を英語化
(両者に負荷がかかる)
もちろん、教科書会社の提示する/でもよいのですが、意味順を定着させるには、これと合いの手音読がいいのかなと思っています。より長いチャンクで処理できるとよいのは承知ですが、意味順にすることで、自動詞他動詞の意識や、そもそものスラッシュの入れ方、英作文時の考え方や、頭から意味をとるなど高校の初期段階はこちらの方が益が多いのではと思ってこの形にしています。また、コース選択制にすることで、苦手な子も得意な子も自分のレベルに合わせて取り組めるのも魅力かなと思っています。