ラウンダバウト

英語を教えています。自分の授業改善のためだったり、好きなモノ、コトをつづっていきます

最近の授業

 久しぶりの投稿です。今回は現在1年生の授業をどう進めているかに焦点を絞って書いてみます。

1.ECとEE(S英Ⅰ)で共通していること

 授業の最初の10分間ほど帯活動として次のいずれかを行います。

 ①フォニクス

 ②1分間トーク

 ③単語説明(3ヒントクイズやWho am Iなど)

 ④文法問題の意味順翻訳活動

 の4つです。これらを1回ごとに回していくイメージです。①の意図は言わずも

 がな。②は単語帳に出てきた表現や、教科書の表現を実際に使ってみる機会の確保

 です。スピーキング練習でもあります。しかし、あくまでもメインは「互いを知る」

 ことに主眼を置いています。コロナを考慮して③などは書かせるときもあります。

 ここに慣れてきたら、③は今はbananaなど身近な単語から。徐々にPicture Discription

 などに切り替えていく予定です。最終的には日本文化の簡単な説明や、4コマ漫画の

 描写などまでしてみることを予定しています。④は文法のセクションで扱った例文や

 練習問題の「意味順」スロットごとの翻訳活動です。コース選択制になっていて、

 EEのところで詳細をお話しします。

 

2.ECⅠ

 基本的には昨年度のTANABUのモデルを引き続き。2回で1セクション進む感じです。前提として、文法事項はレッスン前に扱って理解し、帯活動④の繰り返しで定着を図っています。

【1回目】

⓪帯活動

①リスニングで聞こえてきた単語からストーリーを予想。ペアで確認。

②TANABUのワークシートで本文のパラグラフチャートを完成(未読に対応する力)

 *早く終わった人は別メニューあり

③ここまでで分かったことをもとにストーリーを日本語で100字要約。

④「この単語がわかれば!」となったところで単語導入&暗記練習

 *まずどう読むかを生徒に推測させてからです。帯活動のフォニクスとの

  連携や、ストレスが変わるとどうなるか、拍の意識なども含めて指導。

⑤本文に関するTFやQA

【2回目】

⓪帯活動

①宿題にしている「指定チャンク抜き出し」確認 ➡ チャンク取り込み

②「あれ、覚えるのきついかも・・」となったところで「サイト・トランスレーションシート」を用いての活動です。まずは、日本語が「意味順」スロットごとに/が入っているので、それに対応するように英文に/をいれてもらいます。ここで前置詞などをどちらに入れるかで、自動詞・他動詞も意識させようという目論見ですが如何に(笑)

③その後、スラッシュの位置をペアで確認。読み方がお互いにわからないものには下線を引かせます。教科書会社の/入り音源とは位置が違うので自ら解説。また、読み方の確認。

④各種音読活動。必ず「なぜその音読なのか&何を意識して読むか」を確認。段落ごとにメニューを切り替えたりします。

(⑤レッスンの最後には、そのレッスンのテーマに関する問いに自分の意見をOREOを用いてペア、グループでシェアします。)

 TANABUモデルでは「こってりコース(最終ゴールがリテリング)」が通常コースなのですが(TANABUの中では「リプロダクション」となっていますが、このモデルで紹介されているこれは「リテリング」ではないか?と感じています)、今はそこまで扱っていません。しかしレッスンによってはリプロダクション、リテリングに持っていくレッスンも取り入れる予定です。

 

3.EE(S英Ⅰ)について

 こちらが絶賛迷走中?の英語表現。帯活動は前述のとおり基本共通ですが、

 ⑤として、Functionというコーナーのサイトラ活動があります。なので、

 EEの帯活動は①か⑤のことがほとんどです。そして、ここの例文はたいてい

 一文なので、時間があれば前後にどんな文がくるかを考えさせます。

⓪帯活動

①教科書の左側の例文を「意味順」ボックスごとに訳してみる

②(知らない単語があっても予測できる・調べればわかる)ことを実感するので、

 では、これらの表現を英語にするトレーニングを!ということでコース選択制

 でペアでトレーニン

 1.意味順ボックスごと英語変換

 2.意味順ボックス通しで英語変換

 3.意味順ボックスの日本語を自然な役にしてから英語変換

③文法的な解説&本当に分かったかを右の練習問題で確認

 *右の練習問題も基本「意味順シート」に当てはめられていて、それに従って

  考えます。ここは宿題にすることが多いです。解説の時に、SVOCなど文型

  の話や、目的語・補語などの用語にも触れます。が、あくまで「意味順」ベース

(④各レッスンの扉のページのモデル・ダイアログは帯活動⑤が終わってから扱います。文法のターゲット、音声のターゲット、Functionのターゲットを空欄にして、

ディクテーションです。その後は多くの人が聞き取れなかったところを中心に、どうすれば聞き取れるか、CDと同じように言えるようにするトレーニングです)

④時間があれば、こちらも②と同じく意味順翻訳トレーニン

 

 さて、ざっと書いてみましたが、どんな印象を持たれるでしょうか?もっとこうした方がいいのでは?というご提案や、なんでこの活動なの?というようなご質問ございましたら、ご指導よろしくお願いします。ブログよりはTwitterにてメッセージをいただけると助かります(頻繁に確認するので笑)