ラウンダバウト

英語を教えています。自分の授業改善のためだったり、好きなモノ、コトをつづっていきます

あなたの理想の先生像は?

 気づいたら7月以降更新してなくてすごく久々に更新します。「月1回は更新」とか目標にしておいた方がよさそうですね。あ、来年の目標1個できた(笑)   遠方に勉強しに行ったりしてネタはあるのですが、なまけて疲れて書いてませんでした。ツイッターでけっこうつぶやいてるのもありますかね。まあ反省反省。 ちなみに本日が仕事収めの方も多かったのではないでしょうか。私も仕事&部活収めでした。仕事収めという割には勤務校で1日部活の試合だったのですけれど。ここらで1年を振り返りたいところですが、そちらはもう一区切りしてからにしようと思います。今回のタイトルですが、教員採用試験できかれる質問みたいですね(笑) ですが教採対策を述べるつもりは毛頭なく、私が好きなマンガから遠まわしに誘導するという企画です(笑)。好きなもの、ことをつづるとか書いておきながら書いてなかったですからね。ちなみにこの記事を読んでもその僕の理想の先生像は明らかになりませんのでご勘弁。

 

宇宙兄弟

 「優等生弟、劣等感のかたまり兄」といった感じの兄弟が宇宙を目指す物語。兄の人間臭さや個性豊かな登場人物の誰かに心惹かれること間違いなし。この物語の面白さをまとめるのは僕には非常に難しいのですが、人間ってこうだよねというのを丁寧に描いているところが好きなんだと思います。随所に盛り込まれるアメリカンジョーク?も個人的にツボ。主人公2人のお父さんのシャツの文字にも注目してほしいですね。宇宙飛行士という職業についても色々とわかって興味深いです。

  

宇宙兄弟(1) (モーニング KC)

宇宙兄弟(1) (モーニング KC)

 

   ②ちはやふる 

 競技かるたを通して成長していく高校生たちの物語。かるたブームの火付け役。女性向けのレーベルですが、ジャンプ系のマンガかと思うほど熱いです。マンガで「手に汗を握る」体験をしたのはこの作品が2つ目(最初は『おおきく振りかぶって』という野球マンガ)。物語の本筋の邪魔にならないぐらいの恋愛模様もまたいいですね。ちなみにこの作品で「小倉百人一首」に興味を持ち、歌人ってすごいなーと思うように。きっと好きな歌がみつかります。

 

ちはやふる (1) (Be・Loveコミックス)

ちはやふる (1) (Be・Loveコミックス)

 

どちらもアニメ化された作品で、マンガを読んでいない方でも読んだことがある方にもおすすめです。

 ところでみなさんはどんなときにマンガを読まれますか?ひまつぶし?純粋に面白いものを求めて?もちろん人によって理由は異なると思いますが、私は元気が欲しい時に読むことも多いです。そんな中繰り返し繰り返し読んでいるのがこの2冊なんです。そして実はこれらのマンガには僕の理想とする先生像に近い人がでてきます。それぞれ①金子シャロン博士 ②原田秀雄先生 です。どちらも学校の先生ではないのですが、ああこれぞ僕の目指す「先生」の姿だなぁと思うことがしばしばあります。「先生」というよりこういう大人になりたいなという方が近いでしょうか。まあ全然なれてないんですが。ネタバレになるので詳述は控えますが、とても素敵な人たち&物語ですので年末&お正月でお金と時間に余裕がある方は是非。12月は疲れ気味だったでもう一度読み直し、新年に向けて気力を充実させようと思います。そのためには2時間くらい車運転して実家に帰らないといけないんですが(笑)

初任としての心構えは?

 日々の忙しさにかまけてずっと更新していなかったので、本当に久々の更新です。どのくらいの方がこのブログを読んでくださっているのかわかりませんが、まだまだ私の備忘録的な意味合いが強いです。どんなテーマでどんな書き方なら有益になるのかは、今年1年を通してのオンライン上の課題です。

 それはさておき、今回のテーマは「初任者としての1年は、どんな指針を持って動けばいいのだろうか」です。初任者となって三カ月と少しがたちました。多くの先生方から「三カ月くらいたったけどどう?」というふうにお声かけをいただきます。それに対する私の正直な感想としては「まだまだその日その日で精一杯です」というのと「自分の知らない世界があったんだ」というのが一番近いかもしれません。自分が関わったことのないような世界で生きてきた子たち。詳述はできませんが、想像や想定をはるかに超えていました。日々入ってくる情報に、もし自分が同じ立場だったらどう動くかと考えると、答え(「正解」ではない)が出せない自分がいます。彼らとどういう風にかかわっていくか、何が彼ら自身の+となるのか、そんなことを悩む日々です。そんななか、先生方のお話やお叱りから、自分なりに今年ポイントになりそうなことをまとめてみたいと思います。

 ①嫌なことから逃げてはいけない

数か月仕事をしてきて、色々な局面・場面を体験しました。その中には理由をつけて、自分の中で正当化して避けたくなるものもありましたし、中途半端な気持ちで逃げてしまったこともあったと思います。でも、そこで踏みとどまらないといけないなと感じています。時間がかかっても1つ1つつぶしていくしかありません。逃げずに取り組まないと何も進歩がないだろうし、失敗しても必ず何か得るものがあると信じてやっていこうと思います。

 ②訊く人を間違えてはいけない

なにかわからないことが出てきたときに、「誰かにきこう」というのはすぐに思いつくことですが、では「誰に聞くか」「どう聞くか」はとても重要な気がします。誰に教えていただくかで、失敗したことへの対処の方法や、その後の道が変わる気がします。その場の雰囲気や流れで、「聞きやすい人」にきいてはいないか?というのが反省点の1つです。すごいなと感じる年配の先生に伺うと、かえってくるのはほとんど「自分にとって苦手な人、または聞きにくい人」との答えが返ってきます。そしてその人が教えて下さるかは、自分が常日頃どれだけ動いているかだとおっしゃいます。うーん、耳が痛い。また、「どう聞くか」は自分のできることをしたうえで、下調べ・経過・考えを伝え、どうしたらいいかを伺う。これにつきる感じがします。また、当たり前のようなことも初任の今のうちはきいてしまおうと思っています。コミュニケーションも含めて「これって、これこれこうでいいんでしたっけ?」みたいに(笑)

 ③優先順位は?

どんな仕事でもそうだと思いますが、とつぜん降ってわく仕事があると思います。生徒指導もそうですし、分掌関係もそうかもしれません。そうなったときに「自分がそのときに最優先取り組まなければいけないことは何か」を考えて行動しなきゃいけないなと感じています。最優先はどう考えても生徒にかかわること・人の気持ちにかかわることですよね。そんな時にパソコンかたかたというわけにはいきません。でも、中には微妙なものもあって、どっちを優先したらいいのかわからないという時があります。このことは誰々に報告したほうがいいのか、あえて報告しない方がいいのか(基本報告するべきだと思いますが)とかもそうですね。その辺の見極めがまだまだだなーと思います。

 

他にも「悩む前に動け」とかがありますが(僕の場合は石橋を叩きすぎるのでとくにそう)、けっきょくどんなことも「生徒がいるところに行く」のが僕たちの仕事であり根幹なのかな感じた数カ月でした。偉そうに色々書きましたが、私自身全然できていないので、明日からの自分に期待です(笑) 

 

学習英文法[用語]を見直したい

新学期を間近に控え、あわただしい毎日です。初の一人暮らしであわあわしていますが、実は今月の初めごろにSETC&ASTEK(http://d.hatena.ne.jp/anfieldroad/20140309)で、話題提供者として勉強の機会をいただきました。その時のタイトルがこの「学習英文法[用語]を見直したい」です。同じく話題提供者のI先生も、ブログで振り返り(http://blogkonju.hatenablog.com/entry/2014/03/14/SETC%26ASTEK3%E6%9C%88%E4%BE%8B%E4%BC%9A%E3%81%AB%E5%8F%82%E5%8A%A0%E3%81%97%E3%81%A6%E3%81%8D%E3%81%BE%E3%81%97%E3%81%9F%E3%80%82)をされていらっしゃるので、それぞれで補完的な内容になっていればいいなあと勝手に思っております。

今回の発表自体に対してとか、思うところももあるのですが、それはまた別の機会にして今回は私のテーマについて流れや感じたことなどをまとめようと思います。

 

まずは自己紹介(ここはもう少しコンパクトに流れよくやればよかった)、このテーマにしようと思ったきっかけをお話ししました。ある生徒の「授業の感想」に、『文法用語はもう少し詳しく説明してほしい』とのコメントがあり、ある子は『変な言葉(文法用語のことらしい)を使わないのでよかった』と書いてくれていました。そこから、「文法用語ってどこまで必要なのか」「そういえば、僕も高校に入ったときは文法用語に悩まされた」「中学校で教えられている用語と高校の先生が教わっていると思ってる用語って差があるんじゃね?」というような疑問がわきました。

 

次に今回の目的をお話ししました。メインの目的としては「中学校で教えられている用語と高校の先生が教わっていると思ってる用語って差があるんじゃね?」を実際に調査したいというのと、その結果をふまえて、高校の先生はどんなことに注意したらいいのかなというのを探ることです。

 

その後、そもそも文法用語を教えることの利点・欠点を挙げるのに先生方に協力していただき、みんなでそれらを再確認。これらを意識したうえで、事前に用意した文法用語リストに、中学校の先生には「普段授業で用語として実際に使っている」ものに、高校の先生には「生徒が中学で教わってきていると思っている用語」にチェックをいれていただきました(ここでも肝心のキューがぬけて大失態)。そして同じ校種間でシェア→異なる校種間でシェア→全体でシェアという流れです。先生方の話し合いを聴いて回ってると、同じ校種間でもけっこう違ったりして、それぞれのこだわりが見えてきました。そして、異なる校種でつきあわせてみると、少なからず「普段授業で用語として実際に使っている」<「高校の先生が、生徒が中学で教わってきていると思っている用語」という感じの結果に。それでも、中学校の先生方は極力文法用語は使われていないイメージだったので、実際に授業で使ってらっしゃる「用語」は僕の予想以上に多かったです。

 

この後は先行研究を紹介しつつ、今回の結果と比較しながら、意見をまとめていくという感じにしたかったのですが、僕の見通し&段取りが悪く思うようにいかず最後まで進めることができなかったので、自分の知りたいことをやってしまっただけで先生方の時間を無駄にしていなかったかと今更反省。

 

僕の感じたところをメモしておくと、

①やはり文法用語の使用は必要最小限にしたい。ただ、どの程度が「必要最小限」なのかはよく考える必要がある。学習者によっても違うだろう。

②そうはいっても、生徒が後から参考書などを活用する際には、ある程度の文法用語が必要で、授業でほとんど触れないというのは現実的ではない。その役割を全て塾に任せてしまうのはなんか悔しいし違う気がする。ただ、文法用語を覚えてわかった気にならないように、「文法用語」でなく「文法」が身に付くように指導していかなくてはということに注意。

③最初は中、高それぞれ「これだけは指導しておきたい用語」みたいのを絞ることを組み込んでいたが、先生方の話を聴いて回っている中で、別にどの用語を使うも使わないも先生の自由かと思うように。結局英語できるようになってくれれば、アプローチは多様なわけだし。

 

といった感じでしょうか。

 

実は上の②に関して、ちょっと面白いエピソードをある先生が紹介してくださいまして、「文法用語」を覚えることでセルフ・エスティームを維持しているのではと見受けられる子もいるとのお話が。このエピソードの詳述は控えますが、そういった場合があることを考えても、やはりある程度は「文法用語」に触れる必要はあるのかなーと現段階では思います。また、その生徒のプロフィシェンシーによって、用語の持つ意味というか重要性とかは変わってくるでしょうし、そこらへんも考えてみる必要がありそうですね。

 

参考までに当日の資料をアップしようと思ったのですが、その方法をネットでうまく探せないので、もう少々お待ちください。ご存知の方がいらっしゃいましたら、ご連いただけると幸いです(笑)

 

オトノナルホウヘ

今は卒業式シーズンということで、気になった歌や好きな歌をいくつか紹介。

①オトノナルホウヘ

最近知った曲でアニメにも起用されているみたいです。明るい曲。残念ながらフルはないみたい。久々にいい曲に出会いました。このGoose houseというグループはソニーウォークマンの企画Play You. House の後身のようです。You Tube上では数多くの曲をカバーをしているみたいですね。

 

 

②卒業式

大好きなアルバムからの一曲。しんみりとかみしめたい人向け。URLで。

http://nicoviewer.net/nm6148220

 

③F**kin' Perfect

動画のタイトルがあれですが、そんなこと関係なくすごい歌。力強い歌詞にパワーがわいてきます。You Tube上に公式PVもあります。

 

 

 

わたしのこの一品

 先日SETC&ASTEKというサークルで発表をさせていただきました。その中でちょこっと話した、けれど僕が名前を忘れてしまっていたタイマーアプリを改めて紹介します。

 

それがKeep Timerというアプリ。無料です。このアプリのよい点は、

①視覚にうったえるデザインで残り時間がわかりやすい(下画像参照)

 

②時間設定が直感的

上の画像を見ていただくと、針の先端に右矢印がついているのがわかると思います。ここを押しながら右に動かすだけで時間設定が可能です。生徒に時間を設定してもらうのも面白いですね。

 

③しかけに遊び心がある

時間が差し迫ると、画面全体が赤く点滅し始めます。それに気づいた生徒は「おお!」とか勝手に「お前急げよ、あと〇秒だぜ!」とか勝手に盛り上がってくれます(笑) さらに、時間切れをしらせるアラームは、何種類かから選べます。お決まりの時計アラームからドアをノックする音、試合終了のゴング、なんと猫の鳴き声まで!このアラーム設定はさらに細かい設定をすることが可能ですが、僕は必要になったことがないので今回は取り上げないことにします。

 

一方難点は「分単位」設定なので、秒単位で時間設定をされる方には不向きかと。

 

最初は100円均一のお店で購入したキッチンタイマーを使用していましたが、どうしてもその音が気になるという子がいて、このアプリの猫の鳴き声で終了するようにしたら解決しました。ただそしたら他の生徒から「なんか気の抜ける終わり方ですね」とのコメントが(笑)

 

もう少し詳しく知りたい方はこちらのURL先の記事を。僕よりはるかにうまく紹介されいます。あーこういう風に書けばいいのか(笑)〈http://nikkan.app-liv.jp/archives/21095

 

*慣れてきたら、事前にこういう音が鳴るよと知らせておくとゴングとかでも大丈夫でした。

 

 

 

 

 

 

 
 
 
 

 

振り返り 第一弾 ~生徒の感想から~

 入試、成績付け、学年末テストと忙しい時期ですよね。私はまだ非常勤なので本当の意味での忙しさは体験していませんが、先生方もせわしないかんじで迷惑にならないようになるべく早く成績は出しました。つい先日学年末テストが無事?終わり、返却も完了しました。そのときにアンケートとして1年間私の授業を受けての感想を書いてもらったのですが、昨年度より受け持ちの生徒数が増えたこともあり、嬉しいコメントも厳しいコメントも単純に倍です。日々の授業の反省は帰りの電車の中でするのですが、総括的にというか、僕の授業の全体をとらえて修正点をさぐるということはできていなかったので、今回整理してみようと思います。せっかく書いてくれたこれらのコメントを活かさない手はないですからね。誰よりも僕の授業を見てきた生徒ですから。

 生徒の感想をそのまま載せたいところですが、色々問題もあると思いますので、一部をとりあげてみたいと思います。とりあえず、感想によく書かれていた言葉をキーワードとして挙げてみます。ちなみに有効回答数は47名(件)です。

①楽し 15名

 今年度は色々と苦戦していたのですが、思いのほか「楽しかった」「楽しく英語を学べた」との意見が多く、中にはI find it very interesting.なんてものも。にた表現としては「面白かった」という意見もいくつかいただきました。

②難しい 6名

 本当に申し訳ないし、実力不足を痛感する感想です。唯一救いなのは、これらの感想には+のニュアンスをもつ言葉とセットになっていることが多かったことでしょうか。

「内容としては難しく分からないことも多かったが、逆に分かったことも多いのでよかった。」

ちょっとだけ英語がわかるようになった気がする。でもやっぱり難しいなー」

しかし、そういう部分に甘えては成長はないと思うので、改善が必要です。具体的に何が難しく感じたのかをまず知る必要がありますね。

③わかりやすかった 4名

 これは喜んでいいか慎重になる必要があります。というのも、オーラルを担当していたのですが、教科書の内容としてはおそらく中学生、高1、2年生で学んだことの繰り返しであるからです。生徒の中にある程度英語が残っているとしたらそれは、中・高でそれぞれ担当してくださった先生をはじめ、何よりも本人の努力なので、やはり慎重にならざるをえません。逆に「わかりにくい」というのは1件でした。

 

とりあえず多かったのはこの3つくらいでしょうか。ここから嬉しくなったものとダイレクトに僕の課題が見えてくるものをいくつか載せてみます。

 

発音だったり、歌だったりメンドクセーとか思ってましたが、褒められるのが少しばかり嬉しかったので、ちょっとがんばれた気がする。」

色々とめんどくさかった。あんなことはじめてすぎました、発音の話です。」

日本語の字を書くのは下手だけど英語は上手なんだなあと思いました。1年間ありがとうございました。」

マジで感想とかない。こういうのほんと困る。けど考えに考え抜いて書くとしたら楽しかった。」

3年間で一番好きな英語の授業でした。今後英語の文を書くときは多分ピリオドの確認は忘れないと思います()」

もう少し先生に統率力があればなあと思います。」

「一言で“楽しかった”です。理由は変化にとんだ授業です。特に洋楽を用いての授業がよかったです。」

先生の授業はあまり授業という感じがしなくて楽しく勉強できました。」

とても楽しく楽しく勉強ができました。でも英語はむずかしくてなかなかおぼえられません。でも少し読めるようになってきたし、少しずつ覚えてゆきます」

やっぱり先生の授業が一番疲れます。ぐるぐるも最初は嫌だったけど、慣れてくるとあんがいいいものです。」

書くとか暗記するとかじゃなくて話そうとする英語の授業でした。ためになりました。ありがとう。」

「文章を使っての授業と違って、表現法が体をはることが多く、覚え方も独特でした。とても印象に残った教科です。1年間ありがとうございました。」

発音を意識するようになりました。」

1年間、オーラル勉強したけど、まだ単語の読み方がよく分からないので、

これからもっと勉強して英語スラスラ読めるようにしたいです」

 

ざっと部分的にひろってみましたが、うーん・・最後がショックでした。ただ、この子はアルファベットの別の読み方(「ェア」「ブ」「ク」など)は少し時間がかかるけどほぼ言えているので、もっと練習量が必要だったかと反省。来年度も受け持たせてほしい。

 

 全体としてはポジティブなコメントが多かったのですが、感想を読んでいて一番痛感したのが「授業マネジメント」の大切さ。前年度の先生と教え方が違い過ぎて困惑させてしまったり(配慮したつもりがたりていなかった)、指示の内容がわからず、スムーズに活動に入れなかったことがけっこうありました。また、元気盛りの子たちへの関わり方でうなくいかなかったことがあったりと、みんなが安心して学習できる空間を保証できなかったというのが一番痛いです。ここが一番大切なのに。ということで来年度の課題は「授業規律」です。もう少し細かく分析したいのですが、それはもう少したったらにしようと思います。

 

実はここに載せていない感想で最高にうれしかったものがあといくつかあるのですが、それは心の中に秘めておこうと思います。ラブレターもらったとかではないですよ(笑)  *生徒の感想は、私の名前や表現上不適切と思われるものについては外したり、表現を変えて記載しております

 

 

 

 

Rの法則

今回のタイトルですが、N〇Kの某番組や、この業界では有名らしいなんちゃら法則化運動とかではありません。発音指導の話です。発音指導が大事であることに異を唱える方は少ないと思うのですが(発音指導の是非についてはテーマからはずれるので書きません)、みなさんは日ごろの発音指導はどうされているでしょうか。私はまず、英語にあって日本語にない音に意識的になってほしいと思って指導しています。そういった音はいくつかありますが、今回はRの音を指導していて気づいたことをまとめてみようと思います。

 

適当な指導は厳禁

 まず、一番やっちゃいけないのはただ真似をしてみよう、リピートしてみようという類の言い方だと思います。耳のいい子や勘のいい子で何かに気づく子はいるかもしれませんが、超少数派ですよね。中学生の時はどうやってその音を出したらいいのかわかりませんでした。下手をすると日本語のら行と「同じ音」と感じる生徒もいますよね。

 

丁寧に指導

 僕はまずRの音を含む単語で、かつカタカナとしてもなじみのある単語(roomなど)を発音し、「なんか音が違うということがわかる」かを確認することから始めるようにしています。?な様子ならいくつか例を提示。なんか違うのがわかるという子が多くなったところで、口の形や舌の使い方を図で示すようにしています。そしてRの音を出させてみる。

 ではいざ単語へ!いきたいところですが、ここで口の形を真似させた後にすぐ単語の練習にいってしまって失敗したのは、はい僕です。できない。想像以上にできなかった。単体としてRを発音させて、いきなり単語だとどういうわけか難しいようでした。そこで私の発音指導のバイブル『絶対発音力』の登場です。詳細は割愛しますが、ポイントとしてはRの音と日本語のあ行を足して練習する方法が提示されています。

1.「RRRRあ、RRRRい、RRRRう、RRRRえ、RRRRお」

のようにRの音を連続して出しながら(ここも日本のら行との違いですよね)、そこに日本語の母音をくっつけて練習します。できたら短く「Rあ、Rい、Rう、Rえ、Rお」。これを何回か繰り返します。

2.English 日本語エクササイズ

ここで単語練習にうつっても効果はあるのですが、ワンクッション。先ほどの本で紹介されているエクササイズをします。(基本)五七五調のフレーズで日本語のら行を全部R音に変えたものを、対比しながらよませます。

(例)日:あぶらもの とりすぎみるみる ふとりすぎ

 

   英:あぶRあもの とRいすぎ みRうみRう ふとRいすぎ

実際に声に出してみるとわかりますが、相当おかしく聞こえます() で、けっこう笑ってくれるんですよ高校生でも!そこにたたみかけるように、「今みんなが笑ったのはなんでかな?」と質問。あきらかに日本語の音でないことが実感できるので、みんな英語のRの音に敏感になったじゃないと、あとは発音できるようにすればいいねと洗脳教育的誘導() そこからは友だちを笑わせてみようコーナーに。

3.単語を発音!

 ここまでくればだいぶ言える子が増えてくるようです。あとはR音から単語につなげてリピートアフターミー。

 

根気よく指導をつづける

 前述の手順を踏むことで、かなりの生徒がその場では発音できるようになりました。しかし、やはり忘れてしまうんですよね。意識が少し薄れたりするとくずれる。日本語の発音の習慣にないんだから当たり前だよということを伝えたうえで、音読させて気になったら練習。また、リップ・ラウンディングを忘れる生徒がかなりいるので、この点もプロアクティヴに注意。もちろんニキビケアが大事と伝えるわけじゃありません。そして対面で直接指導できる機会を設定したいですね。

 

ざっとこんな感じでしょうか。まだ一年ちょっとくらいの経験しかありませんが、Rの音に関してはけっこう丁寧な指導が必要な気がしています。Rの音声指導にはの1の練習がかなり重要なのではというのが現段階の結論です。ここをはずすと入れるじゃかなり違う感じがします。余談ですが、の2のエクササイズで

「おれの かのじょに なれよ」「むり。それむり。ありえない。」

というのを

「おRえーの かのじょーに なRえーよ」「むRい。そRえむRい。あRいえなーい。」

と練習させようとしたら生徒大爆笑。このフレーズも自作ではありませんが・・

しかし高校生にこのフレーズは響くようです() 生徒の一人からは「個人的体験を授業に取り入れないでくださーい!」との声が() 「よくわかったな!」と返しておきましたが、もっとうまい返しがありそうですね。