ラウンダバウト

英語を教えています。自分の授業改善のためだったり、好きなモノ、コトをつづっていきます

英語の歌

 かなり久しぶりにブログに記事を投稿します。タイトル通り英語の歌です。授業で英語の歌を取り入れている先生方も多いのではないかと思います。学部生のころに拝見した先生方の授業では綺麗に歌えるまでに指導されていて、あれはとてもすごいことなんだなーと改めて感じています。

 さて、私は2学期から授業に歌を導入したのですが、恥ずかしながらまだ「歌わせる」までにはいたっていません。聞き取りで時間稼ぎをしてから一緒に歌詞の読み取りをしたり、歌う手前の「英文は言える」状態までなんとかもっていったりしています。この前マドンナのマテリアル・ガールという曲を紹介しまして、歌詞の内容を当時の時代背景やマドンナの人物像に迫りながら読み解いていくという活動をしました。そして課題の一つに「歌詞の内容そのままではなく、この曲に違うメッセージがあるとすれば、それはどのようなことだと思いますか?」というような問を入れておきました。もちろん私の中での落としどころはあったのですが、意外と言うか「なるほどなー」という意見がけっこうありまして、その中に「お金や物以上にあなたが大事と思わせてくれる男性と出会えてないということを言いたいんじゃないでしょうか」というようなものが男女ともに数名!これは僕の方で用意していたものとは異なる視点からのもので、けっこう驚いたんです。もちろんこういった意見が出てくるということは、私の説明がよくなかったということを示してもいますが(というかその可能性は高い)、こういうのを見るとすごいなーと思います。きちんと歌詞の内容を考えて、裏の気持ちを読んでくれているわけですからそこは嬉しいですね。ちなみに私の中ではこの曲はけっこう「かっこいい」啖呵きってるイメージだったんですけど、生徒の意見を反映させると曲のイメージが一転しますね。

 読み取りは実はこの日一回限りだったのですが、たまにはこういうのもいいかなーと思いました。各設問の甘さとか、僕の下調べの足りなさとか、授業の運び方だとか改善すべき点は山のようにあるのですが、英語の歌の扱い方については悩むことが多いのでまた別の機会に記事を書こうと思います。単に「生徒すごいなー」という記事なんですが、読んでいただきありがとうございました。