ラウンダバウト

英語を教えています。自分の授業改善のためだったり、好きなモノ、コトをつづっていきます

ペア・グループ学習の導入

目次

①目的は?

②ことはじめ

③その前後

④おわりに

 

①目的は?

 久しぶりの記事投稿です。今回はおそらく初めて?のホームルーム活動編なのですが、授業とも関連しています。英語の授業ではもはや常識?となりつつある、ペアワークやグループワークですが、私の勤める学校では「人と話す」ことに神経をすり減らす子も少なくないため、それ自体成立が難しいところもあります。ただ、それだと大多数の生徒にとっては進学や就職したときに困る子もいるのではないかなぁと思い、「誰かと一緒に作業ができる」というようになってほしくて、毎回ではありませんが取り入れています。これが目的の1つ目です。もう1つは「ペア・グループワークを通してお互いの色々なところを知り、よいところを知る」ことです。そういった体験を積み重ねていったら、安心して自分の色が出せるクラスになるのではないかと考えているからです。

 

②ことはじめ

 いきなりペアワークに踏み切るのもありかもしれませんが、私は過去にそれで失敗を重ねてきました。生徒たちがまったく動かないのです。私の焦りばかり募り、なんか微妙な空気になることもしばしば。なぜ上手くいかないかを考えたときに、生徒たちに「納得」してもらえるとよりスムーズに進めるようになるのではないかと思い、まずは上述の目的を語りかけるようになりました。ただ、それだけでは弱いので、俗に「コンセンサスゲーム」と呼ばれるものをクラスで行います(コンセンサスゲームについては神奈川県青少年指導者育成協議会のホームページや書籍『ワークシートでコミュニケーション教育』などをご参照ください)。もしできれば、ホームルームの時間で。その時間が確保できなければ英語の授業の初回か2回目くらいで。このコンセンサスゲームはどういうわけか多くのグループが成功します。そこで「一人で考えるよりも大勢の力を合わせた方が大きな結果を生み出せることがある」ということを体験してもらいます。歓声が起こることもありました。

 

③その前後

 コンセンサスゲームから割とスムーズにグループ活動に移行できることもありますが、そうもいかないこともあります。なので、ホームルーム活動などの時間も活用します。短い時間で「自然と物理的に距離が近くなる」「思わずやってみたくなる活動」を通してペアワークやグループワークに慣れさせていきます。個人的なオススメは「絵しりとり」と「サイゼリヤ」のホームページ〈https://www.saizeriya.co.jp/entertainment/index.html

〉からダウンロードできる「間違い探し」です。配る枚数は1枚。そうすると自然と距離が近くなります。そして、これらの活動を通して「〇〇さん、絵うまいね!」とか「◇◇くん、すげぇ!それ見つけられなかった」とお互いを知る、認め合う声かけが生まれたりしました。中には、けんかをしていたけど、他のメンバーに見えるように1枚の紙を一緒に持ち上げていた生徒たちもいました!

 また、英語の授業では1学級あたりの人数の少なさを活かして、グループで「プリントを仕上げる」ということを課すこともあります。誰かに答えを教えてもらってもOKです。しかし、ここでは終わりません。グループのメンバーはそれぞれ教師による質問に答えなければ課題達成とならないのです。ただし、回答者以外のメンバーはヒントを出すことができるシステムにしています。ここでジェスチャーで伝える子や文字でヒントを伝える子、絵にする子など、そのヒントの出し方は様々です。ですが、この「困ってもクラスメイトが助けてくれる」というのが安心感につながっていったらいいなと思っています。最後の子には難しい質問をしますが、周りの子はプリントや教科書などあらゆるものを使ってのヘルプが可能なので、苦手な子でもヒントが出せるかなと。ただ、やっぱりどうしても時間がかかってしまうのが課題ではあります。

 

④おわりに

 ご紹介したもの以外にも、4月の段階で色々な活動を行っていたりしますが、ペア・グループワークの導入時に最近私が行っていることです。導入のためにいろいろ細かく活動を考えたのは教員生活6年目の今年度が初めてなので、こういう活動を続けていった時にどうなるのかはわかりません。たぶん、活動自体のふりかえり(どういう聞き方や話し方がいいのかなど)も必要でしょう。なのでまた、今年度が終わるときに振り返りをしようと思っています。さて、どうなることやら?

 

学校設定科目で扱う「洋楽の授業」

 あるきっかけで、学校設定科目ではずっと「洋楽」を扱っていく授業をしています。生徒たちからの評価も悪くないです。むしろ楽しんでやってくれていました。

今回は私がその授業で扱った曲リストを需要はなさそうですが(笑)載せておこうと思います。

① Shake It Off


Taylor Swift - Shake It Off

軽快なリズムで生徒も歌いやすい様子。授業の感想を見ると「洋楽を歌うのって難しそう」と感じていた子が「練習すればできるようになる」と実感することが多い曲のようです。歌詞も明るくて◎

② ABC


"A-B-C, Easy as 1-2-3!" by ABCmouse.com (originally by The Jackson 5)

こちらも楽しいリズムで歌いやすいです。シンプルですが歌詞を読むと、私が勤める学校のような「再入門」的なところがある学校には是非ともかみしめてほしい内容だったりします。純粋に楽しそうで、身体を動かしたくなるような見事なPVになってます。音楽家の先生とコラボして、なんと楽譜まで作っていただき、直接生徒にご指導までいただいた曲でもあります。ふだん言っている「単語の音符の数を意識しよう」が目の前に音符に割り当てられていて、興奮しました(笑)し貴重な体験となりました。

③ Firework

 ケイティ・ペリーは素敵な曲が多いですが、その中でも力強くて大好きな曲です。どの授業でも扱うことの多い私の中の定番です。

④ Thinking Out Loud


Ed Sheeran - Thinking Out Loud (x Acoustic Session)

その甘い歌詞にとりこになる女子生徒が少なくない曲です。サビの部分のエド・シーランのびやかな歌声が素敵です。

⑤ Perfect


Perfect - Glee [HD Full Studio]

以前も紹介したP!nkの曲です。原題はF**kin' Perfectという刺激的なもので、歌詞にも登場しちゃいますが、Gleeというドラマで歌われていたものは該当部分が変えてあったので、授業で扱うならこちらの方がいいかもしれません。でも、私は原曲の方が圧倒的な力強さで大好きです。

So What?


Pink So What- Lyrics

同じくP!nkの曲から。ちょっと歌詞がきつい部分もありますが、個人的には気に入っています。

⑦ Do You Hear the People Sing?


Do you hear the people sing? - Les Miserables - High res, w/ lyrics

映画『レ・ミゼラブル』より。歴史的な背景を知っていると、この歌詞がより立体的にとらえられるようになるのかもしれませんが、英語のリズムどおりに言える気持ちよさを体験してもらうのに使用している曲ですが、生徒を選ぶ曲でもあります。

⑧ Fight Song


Rachel Platten - Fight Song (Official Video)

数年前からの定番の曲その2です。本当に人生の応援歌って感じです。生徒から「あの曲をケータイにダウンロードしている生徒多いですよ」とか「あの曲いれました!」とか言われることの多い曲です。

⑨ Loser Like Me


Loser Like Me | Glee [HD FULL STUDIO]

心情と重なり、授業中に泣き出してしまった子がでた曲です。そうでなくても気に入る人が多いのは、やはり学校柄かもしれません。

⑩ Symphony


Clean Bandit - Symphony (Lyrics) feat. Zara Larsson

もとは生徒が「これ授業でできませんか」と紹介してくれた曲です。PV(なぜかブログからの貼り付けはうまくいきませんでしたが、YouTubeで検索すれば普通に出てきます)を見ると同性愛をテーマにしている曲のようです。なにか生徒の心に響くものがあるようで、絶対に支持する子がいる曲。

 

他にもOne Directionの曲や、ディズニー映画で流行ったLet It Go、マイケル、クイーン、アブリル・ラビーン、ちょっとやんちゃにNickelbackのPhotographなんかも扱います。クリスマスの時期はサビだけでJingle Bell, Last Christmas, Santa Claus is Coming to TownにAll I Want for Christmas is Youなども。クリスマスソングはどれも人気です。

 

現在はシンプルに「英語の歌を歌えるようになろう」という目標でやっていますが、これからは訳させるなどして歌詞の内容に踏み込んだりする曲があっていいかなぁと考えています。この「歌をやり続ける授業」はもう少し工夫の余地があるなぁと思いますが、間違いなく授業者も楽しめる?授業です。実際に生徒にも「先生は楽しそうに授業をしますよね」と言われる今日この頃です。

乱暴な単語指導

1.きっかけ

 本日は「英語教育ユニバーサルデザイン研究会」に初めて参加してきました。きっかけは学生の時からお世話になっている中学校の先生です。私は関東にある定時制高校に勤務しているのですが、その先生から「ツイッターでの悩みを見ていると、〇〇先生のFacebookの投稿は勉強になると思うよ。お話しておくから友達申請してみなよ」というものでした。それ以来〇〇先生のFacebookを拝見するようになり、たしかその中でこの勉強会の記事を見つけたと記憶しています。なんと本日はご本人様もいらっしゃるという。

 2.乱暴な単語指導

 閑話休題です。タイトルは本日の勉強会に参加して感じたことです。定時制で教えるようになって2年目くらいから、嬉しいことに「読めなかった単語が読めるようになってきた」「単語の書き方が分かってきた気がする」というような授業の感想をもらうことが出てきました。入学時点ではアルファベットが覚束ない子も少なくないんです。申し訳ないことに卒業するときにアルファベットが怪しい子がちらほらいます。それをなんとかしたいというのが参加理由です。単語指導というタイトルですが、「音と文字を一致させるための単語指導」が今回のテーマです。私がしていたことは簡単には以下の通り。1時間の授業だけでなく継続的にやっていきます。

⓪ アルファベットの成り立ちを紹介する(⇒時間があれば「アルファベットの場合分け」活動)

① 音のアルファベットを紹介する

② 音のアルファベットを言えるようにする

③ 音のアルファベットを書けるようにする

④ 音の足し算だけで読める単語を扱う(「パパイヤジュース」などで読めるようにする)

⑤ 教科書の単語でフォニクスのルールに則っている単語をとりあげて指導する

⑥ 単語を指導する時には必ず「ポン(詳しくは靜哲人先生の『英語授業の心・技・体』をご覧ください。)音節を確認しつつ、音と文字が一致するように、声に出させながら、まとまりごとに書かせる」

⑦「音 ⇒ つづり」の単語テストの採用

⑧ 組み合わさった文字(th、chなど)、マジックeの指導

⑨ 教科書本文に生徒がつまずきそうなものが出てくるたびに「音のアルファベット」戻ったりして練習させる

*教科書本文を写させるときは、中学校のように4線が入ったものに書かせる(松井先生のツイッターを見てx-height が広いものを作成)

というものです。恥ずかしながら、個人的には「なかなか頑張っているのではないの?」と思っていました。ですが、今日その考えは崩れ去りました。なんて乱暴な単語指導をしていたんだと・・

 3.参加しての感想

 村上加代子先生を講師に迎えてのワークショップ。『読み書きが苦手な子どものための英単語指導ワーク』の実践編ということで、その指導の実際を体験してきました。まず、考えると当たり前ですが文字の読み書きに関する認知機能には様々なものがあり、何で躓いているかによって手立てが変わってくるということです。例えば視機能が弱い子にはビジョントレーニングなどが有効というような。そして、そもそも英語という言語はディスレクシアの出現率が10%以上もある言語なんですね。そんな中、子どもたちがつまずいていることはそれぞれ異なるわけで。村上先生の提案は「それぞれの子どもの躓きを見とり、その子にあったやり方を提供する」という風に受け取りました。衝撃的だったのは、英語圏でも音素認識が完成するのは小学校3年生あたりと言われていることです。語著書でも触れられていますが、そりゃ入門機にいきなりフォニクスを導入してもつまずく子がいるはずだと納得です。だって、まだ音素認識が不十分かもしれないんですもんね。そんなに急ぎすぎてはいけないのだなと、自戒をこめて。

 今回のワークショップはその音素認識がある程度できた次の段階(基礎的な単語のデコーディング)に特に焦点をあてたものでした。つまり、アルファベットの小文字の読み書きがほぼできるというのが前提条件です。そんな中、「単語を初見で読めない、スペリングが苦手」といった子たちが対象です。非常に簡略して表すと、

① 音+文字(2音の音素操作ー2文字の単語)

音+文字(オンセット₋ライムの指導ー3文字以上の単語)

音+文字(音節操作ー多音節の単語)

という感じです。

肝心の指導の場面では音素のブレンディング(足し算)とセグメンティング(割り算)が印象的でした。視覚を使ったり、聴覚を使ったり、身体を使ったり、多くの感覚を使った指導でした。それにしても、村上先生の話すリズムや時折強引なところはおちゃめな感じて素敵でした。乗せられてついついやってしまう感じです。ふだんは読み書きに困難を持つ小中高生相手に教えてらっしゃるとのことだったので、それが伝わってきました。包丁が登場したときなんかは小学生を教えるときに思いついたのかな?なんて考えたりしてしまいました。(参加してない方には伝わらなくてすみません)

 さらに細かい指導の詳細は書籍や村上先生のお話を実際に聴いた方がよくわかるので、ここでは省きますが、

・文字を見せる前にやれることがこんなにあるんだ

・文字を見せたあとにも細かな工夫がいるんだ

・文字数が変わるだけで読めなくなる/書けなくなる生徒が多いから、2→3文字以上でのケアも必要なんだ

・多音節はどうやって指導するんだ?

なんてところは、今の私の単語指導に風穴をあけられた感じです。他にもたくさんあって、これまで私がしてきたことは「指導」なんて呼べるものではなく、生徒の時にちょっとかじった程度のスポーツを、「部活は◇◇が専門です。指導できます。」なんて言っちゃうくらいの恥ずかしさでした。そして、大学院で学んでいたころ、靜先生がよくおっしゃっていたことも思い出しました。「フラッシュカードを初学者に見せて、いたずらにフラッシュするのを止めろ!百害あって一利なし」今はその理由が実感として分かります。明日からできること、しなきゃいけないことが見えてきた、そんな一日となりました。(そういえば靜先生がこのブログを読んでくださっていることを、まさかというタイミングで知りました、なんとご本人から^^; 「これは君のブログかい?なんか1年に1回くらいしか更新してないようだけど・・」)

 勉強会の後半では、校種ごとに分かれて「今日の学びを生かすためのアイディア・情報交換」が行われましたが、ここももっと時間があればよかったなーと。僕が咀嚼するには時間が足りなかったのが残念。いや、残念なのは私の理解力ですが・・ご一緒してくださった先生方、ありがとうございました。

最後に、村上先生の導入時のひとことで締めたいと思います。一言一句は覚えてないので要旨です。

バリアフリーよりユニバーサルデザインを考えませんか。バリアフリーというのは後からですよね。階段のスロープなんかそう。それに対し、ユニバーサルデザインはあらかじめできること。駅の改札の幅なんかがそうですね。バリアフリーも意義があることなんですけど、あれって躓かせてから補習するようなもの(笑いが起きる)。あらかじめ躓く必要のないところで躓かないようにしてあげませんか?」

今年度の授業の感想

 今年の定時制での授業が(ほぼ)終わりました。実は昨年は1つ記事を書いておらず(しかも書きかけ・・)これをアップするのもなんかなと思ったのですが、とりあえず記録として残しておこうと思います。今年度も「はたから見たらたいしたことない感想だけど、あの子がこんなこと書いてくれてるのか!」といった驚きや、思ったほどこちらの想いは届いていなかったなーなどと、悔しいものも多々あります。苦戦の後が随所に・・。個人的にはコミュ英Ⅰで取り入れてみたソシオメトリーによるペア・グループがどう受けとられているかが気になりましたが、ほとんどその感想が見られなかったので後で別にアンケートをとりました。機会があればあとでその結果もまとめてみようと思います。来年度はさらにパワーアップして生徒の前に立ちたいです。そのために、感想から授業改善のためのポイントを明らかにして、来年度はそこを意識的にやっていこうと思います。

 コミュ英Ⅱ

・英語は苦手でした。だけど一年間この授業をうけて英語のことも少しわかったし、友達も増えたし、なんだかんだいって少しは楽しかったのかと思います。1年間ありがとうございました。
・1年間英語の勉強をして発音が難しかったり、わからなかったりしたことはたくさんあったけど、すごく楽しかったです。
・○○さんがいる時は楽しかった!いないときはまじで地獄だった。
・今年も楽しい授業でした。歌がけっこう印象に残りました。来年も最近の曲をやりたいです。Lindbirgh先生の授業になるかわからないですけれど!
・先生が面白かった!楽しかったー!
・歌のでは迷ってしまいました。それと授業では少し日常会話の100個のやつを全てやりたいというか見てみたかったです。スライドショーは印象に残りましたが、最後までいったかあいまいだったので、英語Ⅱありがとうございました。また担当になりましたら宜しくお願い致します。
・ひとこと英会話をたくさんやったような、何回も読んだような、その分簡単な単語を少しずつ言えるようになってよかったです。あまり授業に出られなかったり嫌々でたりと色々あったけど、やらなかった時より、たくさんのことを学べたのでよかったです。
・1年間お世話になりました。ありがとうございました。
・去年から2年間お世話になりました。今年は去年と違ったことも多くやり、とても楽しかったです。発音は1年の時にすっと頭に入ったし、玉手箱は未だにちょっとよくわからないけど中学校の時より英語が好きになりました。3年生では残念ながら英語はとっていないので、授業で会うことがなくなってしまい寂しいです。最後のテストボロボロでごめんなさい。Thank you! 楽しかったです!!とっても!!!

 

コミュ英Ⅰ(2単位もの)←なんと週2回しか授業がありません!

ぜんぜん覚えてない。印象に残ってない

・楽しかった

・先生が聞いてる音楽がほとんど知っていて聞いてるのが楽しかったです。音楽聞いてたら内容が頭に入らなかったです。単位いっぱいください。

・ステップとかで単語を覚えて、発音なんかもとてもむずかしくて言えなかったりしたけど、とても楽しい授業でした。あと、Siriに英語を言う授業も楽しかったです。

英文の内容が頭に入りやすくて、文法も自然とわかるようにもなってたから少しだけ英語が楽しかった。発音練習の時になんだか私にだけ厳しかった気がしたのは気のせいですか(笑)?

・1年生の時と違ってしずかではなく、先生がノリノリでリズムよく英文を教えてくださったので、とても覚えやすかったです。

・休みすぎた

・1年間あまり授業がなかったけど楽しかったです。

・むずかしい

・なかなか授業が進まず、授業は満足できるものではなかったけれども、発音の面では授業を受けるたびに理解できていっている気がした授業が少なすぎたのが残念

・後ろに円になって一人一人の発音をきいてくれたことが印象に残っています。

・先生をネタにするのが楽しかった。

・休んだ日が多いけど、楽しく授業が受けられたと思います。

・教科書をあまり使わないで起訴中の基礎から授業してくれたのでとってもよかったです。たまに先生が変なことするのも面白かったです。学校はあんまり楽しくないけど、水木は頑張れた気がします!(?)

・昨日の△△君のキラーパス授業全体も印象的でした

・前期はこの授業にあまり出られなかったけれど、後期からは来られたのでよかったです。

・面白い授業でした。1年生の時はノートに書く系でしたが、先生のはプリントだったのでわかりやすかった。

・ぐるぐるとか正直机を動かすのがめんどくさかったけど、そこそこ楽しかったです。

・もう少しちゃんとテスト勉強すればよかったなと思います。

・つかれた

・休まずにもっとちゃんと授業を受けることと、英語をもっと楽しみたかった

・1年間この授業を受けれてとても楽しかったです。なので単位をください!

 

コミュ英Ⅰ(4単位もの

・もう少し覚えた方がよいものもあると思いますが、楽しんで覚えられたものもあると思います。
・前期はよかったが、後期になってから遅刻や欠席がふえた。でも英語の授業は楽しくてわかりやすく、先生も面白い。その中でも特に印象に残っているのがグルグルです。とても楽しかった。来年もがんばりたい。
・反省はものを忘れることが多かったから持ってこれるようにしたい。感想はとにかく英語は難しかった。何言ってるかわかんないことばっかだったけど、覚えられそうなやつは覚えれたと思う。印象に残っていることは携帯を没収されたこととイエローカードを何回か出したこと
・僕は英語が若手(苦手)でしたが、1年間授業を通して英語の読み方からやっていって中学で読めなかった単語も今じゃいっぱい読めるようになりました。1年間楽しかったです。
・最初は英語というのは難しそうと感じたけれども、実際はとても分かりやすく、授業以外でも役立てると思い、とても意味のある一年でした。
・わかりやすい授業だったので気が緩んでしまうことがあったけど、きちんと毎回出れたのでよかったです。席替えをしたことによって授業が分かりやすくなりました。英語を少し好きになれました。
この1年で英語はかなりできるようになったと自分の中では思います。最近では「あ、この英語読めるな~」とか曲とか聞いてても意味がわかったりすることもふえてきて嬉しかったりします
・中学のころに比べて英語が少しだけ理解できるようになったと思います。1年間英語の授業をありがとうございました。残りの授業もよろしくお願いします。
・中学の頃は英語があまり得意ではなく、苦手意識があったが、この高校に入って英語の授業を受けて英語に対する意識が変わった
英語はすごく簡単な説明で覚えやすくてテストもすごくいい点数がとれてすごく充実しています。けどリスニングができていないのでそこを重点的にやりたいと思います。
・今回はよくわからないところが多かった。いままでで一番悪い点数になると思う。でも!!へこたれている時間はない!!がんばれ!めざせ!次は80点!!(反省)
・英語はけっこう苦手だったけどまじめにできたのでよかったです。ペア、グループ活動は友達と協力してできたと思います。単語とかもけっこう覚えられたと思う。なんだかんだ楽しかった!!!
・1年間を通して覚えた単語などがたくさんありました。中学の時よりもいっぱい覚えられたし、先生の教え方もとってもよくて覚えやすかったです。
・私は英語をやって中学の時より英語ができるようになりました。中学の時に覚えさせられた単語も出てきて前より英語の成績もすごくあがりました。英語の時間にやっている事はよく頭に残っていたのですぐに覚えることができました。ただ直前に覚えていたものは覚えていてもなかなか思い出せなかったりしてしまったのが反省点です。
・あまり単語を覚えられなかった。
・英語の授業に後期でないで帰ってしまったことです。印象に残ったのはグルグルです。1年間楽しかったです。
英語の授業が少しだけ嫌いじゃなくなりました。ぐるぐるをするのが楽しかったです。先生の教え方がわかりやすかったです。少しだけ違うクラスの人と話せるようになりました

 

「なぜ英語教師は新出単語を10回書かせるのか?!」その1

 ものすごく久々の更新です。キャッチーで新書とかで販売されてそうなタイトルですが、これは先日どうしても話を聞きたくて部活終わりに速攻で電車に乗って千葉まで足を運んだ講演会の演題です。なぜこの講演会に参加したかったかというと、英語の綴りと発音の指導に関して、とても興味があったからです。いま教えている学校では、そこで苦労する子がたくさんいます。いろいろな書籍を読みつつ自分なりにフォニクスを取り入れていましたが、いまひとつ成果が上がっていないような気がしていました。もちろん、嬉しいことに「先生のおかげで単語が読めるようになりました」という生徒もでてきたんですが、どうしてもなかなか定着させきれない子もいてもんもんとしていました。そんな中、知った講演会。しかも講師はずっとお話を聞いてみたかった手島先生!これはもう行くしかない!と。肝心の内容ですが、おそろしく遅筆なので分割で書いていこうかと思います。少し時間がたってしまったので、実際の手島先生の発言と多少違うところも出てくるかもしれませんが、もしお気づきでしたらご一報いただけると幸いです。

 さて、まずは表題に関して。いきなり漢字の練習帳の写真がが出てきて戸惑ったんですが、新しい漢字を覚える時って繰り返し書かされましたよね?と手島先生。たしかに小学生のドリルとか漢字練習帳ってそうですよね。で、何のために繰り返し書かせるのかといったら①形を覚えるため ②筆順を覚えるため です。そしてこの習慣がそのまま英単語の練習にも用いられてしまったのではないかと分析されていました。そしてwentをウォントとかdifferentをディフィカルト読んでしまう子が意外に多いという事実に触れてらっしゃいました。そしてこれは漢字練習の意識で英単語の練習をしているから、なんとなく形(や長さ)でその単語を覚えて(認識して)しまっているのではないかと。boyのつもりが読ませるとdogとかえってきたこともあるとか。漢字は表意文字ですから字形と発音は無関係ですが、英単語は表音文字ですから綴りと発音の間には切っても切れない関係があるんですよね。そして、幸か不幸か英語で使う文字はローマ文字なので、中学生が思い浮かべるのはローマ字で、その知識を活用しようとするから賢いんだけど(おそらくboyとdogが温と湿ぐらい似ているように見えるのでは?なんてお話も)、それだと壁にぶち当たってしまうんですよね。ここでこれまでの単語の覚え方の実情を振り返りました。

a.繰り返し書く(上述)

b.綴りを読み上げる(「V-A-C-A-T-I-O-N、ヴェケイシュン」みたいに)

c.ローマ字読みする(dangerous→ダンゲロス)

d.英単語に分解する(together → to get her)

e.さらなる知恵を使う(バセバ11、手足生える)

でも、このa~eは「その場限りの対処法」なので恐ろしく効率が悪く、学習者の負担も大きいと手島先生。新しい単語が出てくるたびに対処法を考えなきゃいけなくなってしまいますもんね。そして「生徒の素朴な疑問」としてgoの三単現はなぜgosではなくてgoesなのか、bigの比較級はなぜbigerではなくbiggerなのかなど、オーディエンスに問いかけます。「短母音の場合は・・」とかありますけど、生徒は納得してますか?と。

penとcatが既習で読める子が初見のpet, can, pan, capを読ませたら彼らは読めるようになってますか?本来それができるようにしてあげないといけないですよね。なのでもっと綴りと発音の関係を丁寧に指導してあげないといけないのに「どうしてもこの単語が覚えられないんですけど」と生徒にきかれて「何回書いた?」とか「声に出して読んでるか?」と返していませんかと、ぎくりとする導入でした。さて、では実際に手島先生がどう指導されているかは次回の更新の時に書こうと思います。

 ちなみに生徒が漢字読みしているかどうかを確かめるには以下のようなことを確認してみるとわかるそうです。

〇単語の一部を隠して読めるかどうか(その単語が存在するかは別)

 went → wen○ → ○ent

『世の人は我をなんとも言わば言え 我が成すことは我のみぞ知る』

 もうすぐ新年ということで今年最後の更新を。今年は初担任で色々なことがありました。もうあと3ヶ月もすればほんとに1年間が終わってしまうので早いものです。

 さて、今回の表題は武田鉄也さんじゃないですが坂本竜馬の名言らしいです。初担任、授業、部活動、校務分掌とまぁふつうにお仕事をしていて今年感じたことを90%くらい言い表してくれています。結局何かを「する」選択をしても「しない」選択をしても「何らかのフィードバック」は周りからあるんですよね。もちろん独断と偏見?でやるのではなくて、事前に伺いを立てたり相談したりはしますけれど、八方美人だと言われようが、教科書の進度がどうこう言われようが、その方たちのために授業してるわけでも担任してるわけでも部活やってるわけでもないんですよね。だから結局は「自分がいいと思ったこと、信じていることをやるのが一番後悔しない方法なんだ」というのは痛感した年になりました。それが生徒の需要と一致しているかどうかは別として(ここは難しいとこだと思います。そもそもその「需要」の中身に違和感を覚えることもありますから)。ただ、なんにせよ「力になれたらいいな」とは思います。けど思った時にとれる選択肢がまだまだ少ないのです。中でもクラス運営?の面に関しては。素直に精進が必要なところだと思います。ここらへんは直接先輩から学びたいですね。

 授業に関しても悩みは多いですが、昨年の反省を生かして今年は思いのほか「私は」楽しい授業になりました。もちろん改善点の方が多いですけど、今年1番充実させることができたのは授業だったと思います。その途中経過は記事に書いた生徒たちからの授業の感想に少しは現れていると思います。それでも、もっとパワーアップした授業を届けたい、と感じていた時にサークルSETC&ASTEK(http://d.hatena.ne.jp/anfieldroad/

)に参加できたのは特に大きかったです。運営されているanfieldroad先生には学生の時からお世話になっているんですが、今回は話題提供者として呼んでいただきました。学生の頃の私の寡黙さを知るanf先生がとても驚かれていたのが印象に残っています。曰く「Lindberghくんてこんなにしゃべったっけ(笑)?」それはともかく、ない頭を必死に使って授業していたので、これまでの自分の授業が整理できて、問題点がわかって、それに参加者のみなさんと「あーでもない、こーでもない」「こんなやり方はどう?」と自分だけでは気づかない点もわかって、これからやるべきことと、今年の授業での最終目標をどうすり合わせていくか、たいへん「気づき」の多い充実した会でした。anf先生の『情報は発信したところに集まる』を地肌で体感できました。職員室やもっと狭めていけば年次でも同じことが言えるのかもしれないですね。その日からなるべく「思ったこと、感じたこと」は言うようにしています。もちろん内容の取捨選択はしますよ(笑) 山口のフォーラムも行きたかったなぁ(遠い目)。

 余談ですが、そのサークルで発表した後しばらく経って、昨年授業を持っていた生徒から『先生なんか去年よりたくましくなったね。今年なんか前期死にそうだったもんね(笑)』と言われました。今年その子の授業持ってないんですけどね、よく見てるなー。そんな子たちの力になれるよう、生徒に心配かけぬよう(笑)、年末年始でチャージして、新年は教壇に立ちたいですね。まとまりませんが、ひとまず現時点での総括でした。今年お世話になった方々へ、本当にありがとうございました。最後になりますがよいお年を。

 

『心が叫びたがってるんだ。』

 タイトル通り表題作を鑑賞してきました。たしか院生のとき?にはまった『あの日見た花の名前を僕たちはまだ知らない。』のスタッフが再結集して作られた劇場長編アニメーションです。内容はネタバレになるので書きませんが、「ことば」を生業にしている者の一人として(そう言って良いのかはひとまずスルー)、コミュニケーションというものを考えさせられる映画でした。

「ことばは人を傷つける」

たしかにそうなんですよね。このあいだ学級通信にも書いたんですが、私が生徒にかけることばが、想いが、生徒にとって「重い」になっていないかは非常に気を使います。それでも伝えたいことはたくさんあるんですよね。だからついつい言ってしまって後から反省することも多々あります。どういうときにどういう言葉をかけるか、は本当に難しいです。初任の時はバスケがまったくわからなかったし(バスケ部顧問です)、試合で負けて落ち込んでいる部員にかける言葉も浮かばない自分に情けなさを感じたり、結局それって自分のことしか考えてないんじゃないかと落ち込んでみたり・・・。今も担任をしてて迷うことしかないし(笑)

 それはさておき鑑賞後の感覚としては宮崎駿さんの『ハウルの動く城』に近いものがあったんですが、これはまた別種の感覚なような気もします。内容は置いておくとして、ハウルは私にとっては特別な、自分の中で不思議な位置にある作品なんですよね。なにはともあれ、もう一度観に行くことになりそうです(笑)

時間が十分になくてセッツの振り返りがかけませんが、そのうち。でもサークルって本当にいいなぁと思いました。特筆すべきは「発表者が一番勉強になる」ということです。学部生のころに運営に参加していた「一日英語でしゃべろう!」的な会もそうだったんですが、なんか授業とまったく同じことなんですよね。あと自分のおこなっていることや、その方向性を確認するうえでも、充実した一日でした。これを校内でやれたらなぁ。私はベテランの先輩方に「叫びたい」ことがたくさんあるんですが(泣笑)