ラウンダバウト

英語を教えています。自分の授業改善のためだったり、好きなモノ、コトをつづっていく予定です。

ライティングも意識した読み

 前置きとして、現在私たちの学年は話題の?「TANABU方式」でECの授業を進めています。三か月くらいが経過し、そのよさと課題も徐々に実感してきました。現在迷っていることの一つに精読要素があります。この方式では、日本語訳も使ったスラッシュごとの音読練習をするステップもありますが、それだけでは浅い理解のまま通り過ぎてしまうこともあるなと感じている今日この頃。

 たとえばDr.Kantoをとりあげているレッスンのあるセクションの第1段落で"looking at the situation through Western or Japanese eyes could lead us to make wrong decisions."という文があります。このセクションは2段落構成になっていて、なかなかきれいに「抽象⇒具体」で書かれており、英文の構成を学ぶいい例だと思いましたが、ただの対訳練習だけでは、スルーされてしまいそう。なので、先述の文におけるWestern eyesとJapanese eyesが何を指すのか、wrong decisionsとは具体的にどんなことなのかを第二段落の記述から考えてもらいました。。EasternではなくJapaneseとなっているところや、西洋的な視点での判断と、日本的な視点で判断をヒントとして提示。けっこう納得してくれていた様子でした。ある程度まとまった量の英文ってこう書くんだよ!のいい具体例でした。ただ、指導書ではこのあたりの記述が見つけられなかったので、私の勘違いだったらご指摘ください。

「誰が」「する(です)」「誰・何・どんな」「どこ」「いつ」Yeah!

学校の緩やかな始まりから、通常営業にもどりつつある今日このごろ。いわゆるコミュ英Ⅱは、(ありがたいことに)興味のあったTANABU MODELというのを取り入れてやっています。初めてなので、やりながらですが、感じたことや思ったことは、どこかのタイミングで振り返れればと思っています。常に音声指導をベースに、と思っていましたが、色々な制約下のなか、完全に自分が思い描いているようにはいかないものですね。ただ英語のリズムをつかんでほしくて、教壇でハードルを跳ぶまねごとをしたり、カスタネット使ったり、ジャンプしたり踊ったり。嬉しいことに生徒も笑ってくれて、想像していたよりも大きい声で音読したりしてくれてます。

 英語表現の授業でも先日、田地野先生の「意味順」を導入。『「誰が」「する(です)」「誰・何・どんな」「どこ」「いつ」Yeah!』♪とかましてきました(笑)やはりこういうのは女子生徒の方がなぜか反応がいいですね(笑)ちなみに、私はこの最後の「Yeah!」が意外と重要だと思っています。というのも、「意味順」のスロットにはおまけがあって、「いつ」の後に「なぜ」のオプションがあります。これを導入する時は「イェー!」の部分を「Why」にするだけです!「なぜ」を日本語で言ってもいいのですが、英語で「Why」と言った方がなぜが響きが面白く、インパクトがあり頭に残ると思っています。ぜひお試しください(笑)『リズムが覚えられなかったんで、もう一回言ってくれませんか?』と生徒に廊下でお願いされたときはびっくりしました。もちろん、やりました(笑)

進路の手引き

表題のような冊子は多くの学校にあると思います。まだ2校目のため、他の学校でどんな扱いをされているかは分かりません。「分散登校期間なので、2回目はもしよければやりますよ!」と担任の先生にお話ししたところ、読み合わせを任せていただけたものの困った次第です。シンプルに読み合わせをしたり線を引いたりじゃ私自身学びや発見が少なくて面白くないなと思い、こんな感じでやってみました。という紹介です。

①各自、中学・高校生活で後悔していることはあるか?

 ペアワークですね。それを話して全体で何人かのをシェアしました。もちろん、話し合ってるときに、それ全体で紹介してもらってもいい?と段取りはしときます。

②では、あの時の自分にこうアドバイスしたい!って思う内容はありますか?

 9割以上の子の手が挙がりました。そうですよね、誰しもありますよね。実はこの冊子は先輩たちからのプレゼントです。「あの時ああしてりゃよかったな/これをしていてよかった」のメッセージです。そして、この時間のゴールはこの夏休みに(もしくはいまから)これをやっておいた方がよさそうという見通しを持ってもらうことです。

③入試の基礎知識や、奨学金について確認

 とはいっても、まずは敵を知らないと対策の立てようがありませんよね。何月に模試があるか知ってますか?とかやりとりしながら、今年度の進路関係のイベントや推薦入試を含めた入試情報を整理。

④ではいよいよ先輩たちの体験を読んでみましょう。

 今から先輩たちのものを読んでいきますが、正直この分量の体験記を1人で読んでいくのは、大変だと思いませんか(笑)?それより単語1つでも覚えた方がよくね?というような人のためにも効率的にいきましょう。ということで、これから割り振る番号のものを読んで、後でグループでシェアしてもらいます。

〇だいたいこんな話でした

〇自分が【共感した・なるほどと思った・これならできるかも等・・】ポイントは~です を入れようね。これで一気に4人分読んだことになりますね。

⑤同じような話が出てきたというグループは?

 それはかなり重要な情報ということだよね。ちなみに、年間の進路行事予定表の下に「こういうことをやっておくといい」という先生方からのアドバイスもあるんだけど、どんなことが書かれていると思います?〇ページにもう一度戻ってみよう!→実は先輩方の話とかぶってる!!

⑥さぁ、どう行動するかはみんな次第です!気になったら他の人のも読んでみるといいかもね!

現在の本文への橋渡し

久しぶりの更新です。新型コロナ状況でペアワークやグループワークが難しい中で、今はこんな感じで進めていますというものです。

 

本文を扱う初回の授業。「練習しながら慣れていこう」を合言葉に、中学レベルの表現を定着させる意図で、キーワード説明ゲームから初めています。もちろん、一定以上の距離を保って、もしくは対面にならないようにです。まずはいきなりトライさせて、そのうえでどういう風に言いたかったかをシェア。単語ぶつ切りになっちゃう子もけっこういたので、こちらで出だしを指定して、足場を確保。何人かからどんなヒントで分かったかを全体でシェアして、その後に「私ならこう説明するかな」を提示。その時に「あー!」とか「おー!」って聞こえてきたのが今日のハイライトでした。その後はそれらの語句を使ってオーラルイントロ。その後に1つQを提示して、本文を読んでみようというオーソドックスな流れです。

 

ちなみにキーワード説明のところは、数分で英作文させてでもいいかもしれませんね。それなら飛沫の心配もない!うん、やってみよう(笑)

『教師であろうとしない方がいい』

 これは、色々悩んでいる時にある先輩の先生が言ってくださった言葉です。

なかには「何を馬鹿なことを」と言う方もいらっしゃるかもしれませんが、

当時からずっと忘れられない言葉であります。

 私は「先生とはこうあるべき」にとらわれすぎず、「一人の人間として生徒に接した方がいいよ」という風に受け取っています。この言葉が少しずつわかってきたような気がする今日この頃です。

教科書を読みたくさせるには?

 今回は日々の授業ネタ。私の授業は生徒に「教科書を使わない」とよく言われるのですが(実際には使っています)、そう言わせてしまうのもなんだかなと思っていました。本って「読みたい」とか「気になる」情報が載ってるから読みたくなるものなんだと思います。だから教科書も「読んでみたい!」にさせることはできないかと考えた末に思いついたのはシンプルな「クイズ」形式です。教科書の英文には色々なタイプのものがありますが、説明文タイプではこの「クイズ」形式にすることが多いです。クイズが好きな子がいたりするのと、その方がただ教科書の内容をオーラルイントロするよりも「読めた!分かった!」という感覚を持ってもらえるかなと思ったからです。

 たとえば、今使っている教科書では過去のユニークなオリンピック競技を扱っているものがあります。流れは次のような感じです。

① 現在のオリンピック競技の例を出してもらう(マニアックな競技を言う子がいて場が沸いたりするのが面白いです。) *ヒントとしてピクトグラムも提示

② クイズを出題。ほんとにあったオリンピック競技は?グループで予想解答(Lindberghくん人形、スーパーLindberghくん、みたいな小技?を使うと意外と盛り上がる)

③ 生徒は教科書を読んで答えを探す→答え合わせ

④ なぜ↑の競技は中止に?を予想(教科書に書かれていないこと)

⑤  文法解説 表現のとりこみ

⑥ ぐるぐる&フリップライティング

⑦ オリジナル! オリンピック競技づくり(e-sportsに絡めて)

*①~③あたりで、ここで扱うキーワーヅ(ニューワーヅ)は与えています。

*残念ながら授業時数の関係上⑨まではできませんでした。

さて、結果ですがみんなとても真剣に読んでくれていました。「まじかー」とか「なんでこんな競技?」みたいなつぶやきが聞こえてきたりして嬉しくなってしまいました。よくある手段だとは思いますが「読む楽しみ」を味わってもらえたでしょうか。

 

追記:教科書に写真が載っていたりするので、純粋な読解ではなくなってしまいう問題もありましたが、ある層にとってはそういう配慮が必要かというのと「教科書を使っている実感」も目標だったので今回はこんな形に。週にコミュ英Ⅰの授業は2回しかないので、ほんとはリスニングを1回入れてから本文を読んでみるとかしたいのですが、時間的になかなか難しいです。